そもそもなんでブログの名前が「ちんぷんかんぷん」なのかというお話。
中国に来たら、誰もが一度は中国語が聞き取れなくて困った経験があると思う。
そんな時に相手から「あ、理解できてないね」「わかってないね?」という意味合いで「聴不懂(ティンブートン)」と言われることがある。言われる機会がありすぎてすぐ覚えられてしまうのは語学学習者にとっては悔しいところ。
この「聴不懂」、中国語が分からない人にとっては音を聞いても何を言われているか見当もつかないが、漢字がわかると意味が理解しやすい。
「聴」はそのまま「聞く」の意味。「不懂」は「懂」が中国語では「わかる、知る」という意味となるため、否定の不がつくと「わからない」になり、「聴不懂」=聞いて分からない となる。
これは「聴」を違う漢字に入れ替えても成り立つ。中国語で「見る」は「看」を使う。なので「看不懂(カンブートン)」=見てわからない という意味になるし、逆に「聴懂」=聞いて分かる 「看懂」=見てわかる となる。
勘が鋭い人はもう「ちんぷんかんぷん」となんのつながりがあるのかわかるかもしれない。
そう、諸説あるそうだが、「ちんぷんかんぷん」の語源はこの「聴不懂,看不懂」からきているといわれている。
つまり「聴不懂 看不懂(ティンブートンカンブートン)」=見ても聞いてもわからない の音がどんな方法かで海を越えて日本に渡り「ちんぷんかんぷん」となったというわけ。
面白くないですか?笑
私はこれを夫から聞いたとき、とても感動したし、中国語への興味が更にぐんと湧きました。同じ漢字を使う国同士、なにかとつながりがあって発見するたびにわくわくします。
余談ですが、中国で出会った関西人の友人は、この「聴不懂(ティンブートン)」をなぜかずっと「ティンカーベル」と聞き取っていました。笑